三宅律子展「雨照り」開催中!
ヒルトピアアートスクエアで、新宿クリエイターズ・フェスタ初出展の点描画家、三宅律子さんの展覧会「雨照り」(あめあかり)が開催中です!
ギャラリーに一歩足を踏み入れると、何となく厳かな雰囲気が感じられます。
展覧会名の『雨照り』は、「照り雨」(天気雨の別名)や天照大御神への連想、「雨上がり」を想起させることを意図したものとのこと。
また、新宿にある花園神社をイメージして展開されたそうで、お稲荷様が一番奥に鎮座していますね!
ギャラリー左手の壁に展示されているのは、点描画の作品。
近づいてよく見ると、1つ1つの点が集まっていることが分かります。
1枚の絵に、どれだけの点が打たれているのでしょうか・・・。
こちらは、展覧会に出展されるために制作されたばかりの新作です。
日本神話において、導きの神や太陽の化身として信仰されている三本足の八咫烏(やたがらす)です。
ギャラリーの奥には、狐の立像が鎮座しています。
左右の壁面の曼珠沙華が狐の目として、左右対称に配置されています。
確かに、狐にじっと見られているかのよう・・・。
足元の水溜まりを鏡として上下で一対を成している、雨に濡れた稲荷の狐。
作品に近づいて、鏡を覗き込んでみてください。
曼珠沙華は彼岸花の別名で、「狐の松明」「狐の剃刀」など、狐にまつわる異名を持つそうで、この作品は、一輪の花と狐火を組み合わせた額に、眼球を模したアクリルで構成されていて、正に狐の眼に見えます。
狐の足元の水溜まりから生まれた雨の化身の金魚が、提灯の光に憧れて「金魚ちょうちん」に変身したもの。
こちらは「雨照り(あめあかり)」を変体仮名で象った雨を表現しているそうです。
神話や郷土信仰などが随所に感じられる展覧会です。
是非足をお運びください。
三宅律子展「雨照り」
出展アーティスト:三宅 律子
期間:8月23日(木)~8月28日(火)10:00~19:00 ※最終日は16:00まで。
会場:ヒルトピアアートスクエア(ヒルトン東京 B1F)
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