現代美術家
京都市立芸術大学美術専攻科修了。1989年のアゲインストネーチャーに「Fresh gasoline」を出品、展覧会のタイトルを生む。1993年のベネチア・ビエンナーレにアペルトに参加。2001年の横浜トリエンナーレでは、巨大なバッタのバルーン《インセクト・ワールド-飛蝗(バッタ)》を発表。2003年、水戸芸術館にて9.11以後の世界をテーマに「国連少年展」。2009年、京都国立近代美術館で個展「椿昇 2004-2009:GOLD/WHITE/BLACK」を、2012年、霧島アートの森(鹿児島)にて「椿昇展“PREHISTORIC_PH”」を開催。2013年瀬戸内芸術祭「醤+坂手プロジェクト」、同2016年「小豆島未来プロジェクト」、青森トリエンナーレ2017、アーティストフェアKYOTO、などのディレクターを務める。
2018 anonymous
- 場所
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- 住友不動産新宿グランドタワー1F
- 日時
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- 9月7日(金) ▶︎ 10月8日(月・祝)
- 作品名
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- "anonymous"
このクリーチャーは、生命の進化実験過程にインスパイアされて制作した“mammalian”(2012)の、突然変異パターンとして構想した。現代はクローニング技術やIPS 細胞などの発展によって、生命は必ずしも生殖行為に頼らなくとも増殖可能となっている。アートの分野では相変わらず「エディションズ」や「マルチプル」という名前で作品の増殖が行われて来たが、その概念も科学の進歩によって変更を余儀なくされているのではないか・・。この“anonymous” の登場によってアートという文化ルールから逸脱した概念によって、無限のクリーチャー増産への理論的枠組の準備が整うと考えている。