INFOMATION

50トンの砂ゴジラついに完成!しかも…夜は光る!?

保坂俊彦_ゴジラ

ついに…ついに、新宿中央公園に砂ゴジラが完成しました!

保坂俊彦_ゴジラ

毎日の炎天下、そして集中豪雨…夏の厳しい気象条件のなかで、作業するのは屋内の涼しい環境で制作するのとは違い、大変な作業だったかと思います。

完成した直後、さっそくフジテレビの「めざましどようび」、MXテレビさんの「TOKYO MX NEWS」さんが取材に来てくれました。ありがとうございます!ゴジラも喜んでいます!

保坂俊彦_ゴジラ

フジテレビさんが取材中!

完成して、ほっと一息の保坂さんにインタビューをしてきました。

——-ついに完成しましたね。集中豪雨で大変だったと聞いていますが…

予備日も使って11日間、かかりました。サンドアートは、悪天候を予想して制作するのですが、新宿に降った集中豪雨で、下半分が固まらないうちに雨にやられてしまい、全部、やり直したんです。

——-固めるというと?

砂と水だけで作るのですが、形を作ったあと乾いたら、上から何度も、水で溶いた糊(定着剤)を吹きかけて硬くしていきます。一度固まれば、少々の雨でも大丈夫なのですが、糊をかける前に雨が降ってしまうと崩れてしまうんです。

——-見えない苦労がたくさんありますね。ゴジラだけではなく、側面や背面にさまざまなゴジラのライバルや仲間たちが掘り込まれています。いったい何体いるんですか?

ええと…12か13です。数えてみましょう。まず、モスラの幼虫、これはガイガン、そしてエビラ、ゲスラ、そしてキングギドラ、ミニラ…これはモスラの成虫です。
ん?数えたら、全部で13体いますね。昭和の怪獣ですから大人のほうが知っているかもしれません。

保坂俊彦_ゴジラ

——-全部で、13体。見つける楽しみがあります。いつもはオリジナルの作品を発表されていますが、ゴジラなどのキャラクターを制作するのはどうでしたか?

やっぱり、プレッシャーがありましたね。長年、愛されているゴジラなので、思いいれの強い人もいるでしょう。なんとか形になってほっとしています。

——-今日もテレビ局さんの取材がありましたが、ゴジラ作品の注目度は高いですね。

そうですね。Yahoo!さんのトップページに写真入りで時事通信さんの記事が出たときは、メールや電話がたくさんきたんですよ。地方の友達からも電話があって「ゴジラ作っているの?」って(笑)。

またNHKさんのラジオ番組を聴いて、わざわざ町田から見に来てくれたおばあさんもいらっしゃいました。新宿という大都会で制作するのははじめてだったのですが、いろいろな方が声をかけてくれて、楽しく制作できました。ライトアップもされるので、ぜひ仕事帰りに見に来ていただけたら。

保坂俊彦_ゴジラ

■ひとこと

保坂さんに、彫ったゴジラの仲間たちを数えてもらっていたのですが、「これはラドン、メガロ…えーと、これはアギラだったかなあ?」と怪獣の名前をど忘れ。
「全部、昭和の怪獣なら、おじさん世代なら知っているかもしれませんね」と話していたら、小さな5歳くらいの男の子がやってきて、「うわ!バラゴンがいる!」と叫びました。アギラではなくバラゴン(笑)。ゴジラは世代を超えて愛されているんですね。バラゴン、ぜひ見つけてみてください。

■ゴジラ制作中のインタビュー記事もチェック!
これは見逃せない…新宿中央公園に砂の巨大ゴジラが出現!(8月14日の記事)

■展示

作品名 ゴジラ
場所  新宿中央公園 水の広場
日時 【展示期間】8月21日(水)〜9月27日(日)
夜間ライトアップ  8月22日(土)〜9月6日(日) 日没〜夜10時まで  ※日程、時間に急遽変更あり

■プロフィール

保坂 俊彦

彫刻家
1974年秋田県生まれ。
1998年東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。
在学中より各種イベントにて砂像の制作を始める。
卒業後、様々な素材による店舗や撮影用の美術品、
ディスプレイ用オブジェなどの立体造形物の制作、商業用原型の製作を手掛け、現在はFADと専属契約。
代表作は、講談社「進撃の巨人」PR用砂像の制作、日清食品「カップヌードル」PR用砂像制作、「DOOR」等。
世界各国開かれている砂像イベントで、日本を代表する招待アーティストとして活動。特に砂では難しい人体や動物等の細かな表現力に優れている。

share