アルタは鳥の親子?伊勢丹は鷲? 東京工芸大の教授と生徒のプロジェクト!
アルタから伊勢丹に向かう新宿通りのビル。普段、歩いていても「賑やかだなあ」としか思わなかったのですが、このビルたちを動物にしてしまった方がいます!
それは、東京工芸大学芸術学部デザイン学科教授の笠尾 敦司先生。
8月21日から3日間、サブナードと新宿ペペを結ぶ地下通路で、道行く人に色を塗ってもらうワークショップが開催されました。その作品が、9月6日より、新宿サブナード1丁目広場(「福家書店コミックストア」さんの横の壁)で公開されます。
新宿通りを描写した風景画と、笠尾先生がビルをキャラクター化したイラストの2種類用意されました。それぞれ、一枚の長さは4メートル。
「3日間で一枚づつ、2枚できたらいいね、と話していたら、やってみたい方が多く、動物キャラクターのほうが足りなくて、あわてて増やして4枚になりました。土日は子どもが多かったのですが、平日はお勤めの人や買い物客など大人が多いですね」と笠尾先生。
描写は難しそうだけれど、キャラクターに色を塗るだけなら…と思って気軽に取り掛かった方が、描いているうちに夢中になるのか、1時間くらい熱心に描き続けています。どうも“大人の夏休みの宿題”は楽しそうです。
「アルタは画面のところが小鳥、そのまわりを囲むのは親鳥。じっと見ていると、親鳥が小鳥を守っているように見えます。堂々とした伊勢丹のビルは、大きな鷲が羽を広げたように見えてきます。ビルをキャラクター化してみていくと、なんだか街が楽しく見えてきませんか?」と微笑む笠尾先生。
手伝っている学生さんたちも、「描いてくれた方はびっくりするほど個性的。ドットで細かく描く方もいれば、派手な色を重ねてくる方もいます。楽しんでもらえたようで、何より」と嬉しそう。
まさに、まち中アート! ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
■プロフィール
笠尾 敦司
コミュニケーション・アーティスト、東京工芸大学芸術学部デザイン学科教授。
ひもの人形「むすびめくん」や東京工芸大学のキャラクター好きの学生と一緒に世の中をキャラクターだらけにする陰謀を企てています。既に、中野坂上の工芸大周辺、なかのZERO、青山の骨董通りのビルたちは動物キャラクターとなって街を守っています。
■展示
作品名 街並みキャラクター絵巻
展示会場 新宿サブナード1丁目広場(「福家書店コミックストア」さんの横の壁)
展示日時 9月6日(日)~10月4日(日)