繭のなかで叫ぶ!?中に入ってみよう!
入り口を入ってすぐ脇に、何やら真っ白い不思議な生物?いやカマクラか?と近づくと、作っていた男性陣から「これは繭です」。
唯一の一般参加である白川春水さん率いるチームが、せっせと繭に似た梱包材を貼り付けています。小さな繭が結集して大きな繭に!
——タイトルの「叫繭」とは?
叫びたいときってあるでしょう。繭に包まれてほっとしながら、叫んでもらえたら
——そう語る白川さんにも、何か叫びたいことがあるんでしょうか?(笑)
まあ、たまには(笑)。意外と防音効果があるので、音は響かないのですが…まあ、ビルのなかなので、少し控えめに叫んでもらえたら。
——なかに入ることができるんですね?
そうです。大人ひとり、入ることができますよ。どうぞ見てください。中もぎっしり繭なんです。
——小さくですが、天窓も開いてますね! 作っている最中、声をかけられましたか?
小さい子が「ふじつぼ!?」って。一緒に繭をつけてくれたり、逆にひとつ持っていっちゃったり(笑)
——プニプニして気持ちいいですよね。どういうところが作品作りで難しかったですか?
構想から2ヶ月かかりました。形を整えるのが大変でしたね。またこの繭型の小さな梱包材が入った大袋を合計5袋使いました。みなさんに、何万の繭のなかで叫んでもらえたら。すっきりしますよ!
■ひとこと
まだ接着剤も乾いていない中の様子を覗かせていただきました。(21日開幕には入ることができます!)叫ぶというより、気持ちよくて寝てしまいそう…。前を通る人がびっくりして転んではいけないので、叫ぶときは少し控えめにお願いしますね(笑)。
■展示場所
展示期間 8月21日(金)〜9月6日(日)
展示会場 新宿センタービル1Fロビー
■展示作品
叫繭
白川春水
渡辺優也
竹田雄亮
「叫びたい」
そう思った事はないだろうか。
怒り・悲しみ・恨み・・・・そして喜び。生きていれば叫びたくなる瞬間は必ずある。
だがそれを都心で行える大人は奇異な目でみられ、侮蔑されるのが常である。
開放の繭を想像する。
叫んでよいのだ。アートという繭に包まれた時、人は赤子の様に叫ぶ事を許される。