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不思議な光の屈折が楽しい!多摩美術大学

アート・コンペの作品をどんどん紹介していきましょう。
次は多摩美術大学 美術学部 環境デザイン学科の西さんの作品です。四角いアクリル容器に水を入れてはみんなでせっせと並べています。

—–すごいアクリル容器の数ですね?これはどうしたんですか?

買ったのではなく、ひとつづつ作ったんです。夏休みの間、一ヶ月間かけてアクリル板をカットしては溶接していました。今朝、運送屋さんにお願いしていたんですが、朝、友達に手伝ってもらいながらトラックに積み込んだり、現場にも友達が3人、手伝いに来てくれました。

—–全部で何個あるんでしょう?

396個あります。これに水を入れることで、透明なのだけれど、はっきり向こう側が見えない。もしくは光の屈折によって違った風景に見える。二重に見えたりゆがんでみえたり。

396!!!

396!!!

—–普段、見慣れている風景でも、新しく感じますね。

そうですね。みなさんには、作品を覗いてみて、それを楽しんでいただけたらと思っています。

■ひとこと

夜7時をまわっても、まだまだ水の入っていないアクリルが積みあがり、黙々と一生懸命作業していたのが印象的でした。途中ですが、作品を通して反対側を覗くと、人や緑が透明なのに不思議な形となって見えてきます。

慎重に…。

慎重に…。

■展示場所

展示期間 8月21日(金)〜9月6日(日)
展示会場 新宿センタービル1Fロビー

■展示作品

INVISIBLE CLEAR(見えない透明)

多摩美術大学 美術学部 環境デザイン学科
西毅徳

光を通し視界を遮るモノは障子やカーテンやブラインドなどがある。これらは色があることで見えなくなる。もし、完全に無色透明なモノで視界を遮り、見え方を変えることができれば、そこに新しい世界の可能性があると考えた。この作品は完全に透明でありながら視界を遮り、景色が変容する不思議な世界を生み出す。

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