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可能性がいっぱい! 学生さんの未来のアート

学生さんの力作が一堂に集まる新宿センタービル1Fロビー。

通勤の方だけではなく、今日はたくさんの方が見にきてくれています。
昨日、遅くまで作業していた3つの大学の作品を紹介しますね。

●日本女子大学 パラレルチューブ

日本女子大学 パラレルチューブ

日本女子大学 パラレルチューブ

まずは女性ばかりで、手を伸ばしながら、組み立てていた日本女子大学大学院 家政学研究科 住居学専攻 宮晶子研究室のみなさん。
インタビューさせていただくと、代表の石塚さんと箕輪さんが少し恥ずかしそうに答えてくれました。

「いま、SNSとかでみな繋がることができるし、WEBでも世界中の風景に触れることができるけれど、もう少し、リアルの世界で今、偶然、通りがかった人たちや風景にも親しみを持ってもらえたらいいなと思ってこの作品を考えました」

なるほど、チューブのなかを覗くと、向こう側を歩いている人の姿が見えます。

「チューブを覗いた関係ない人どおしが、つながったり、風を感じたり、この作品がコミュニケーションの場になるとおもしろいですね」

先輩・後輩も時々手伝いにきてくれたのだとか。眺めるだけではなく、ぜひチューブを覗いてみてください。何か新しい発見があるかも?

●女子美術大学 「見上げた先には」

女子美術大学 「見上げた先には」

女子美術大学 「見上げた先には」

続いてまたまた女子大生の作品です。黒くて大きな箱?と思いきや、中に入ることができます。芸術学部デザイン工芸学科プロダクトデザイン専攻(田村俊明教授)のみなさんにお話をお聞きしました。

「私たちの未来は不確かなもの。人々や物など交差する新宿という場所を曇りの空にイメージして、新宿を水溜りのなかから覗いてみる…水中から未来を覗くような」

と一生懸命イメージを教えてくれましたが、実は難しくてよく分からなかったのです。しかし、作品のなかに入ってみて、なるほど!と感動。椅子に座るとセンサーが感知し、天井に水溜りがあり、しばらくすると動き始めます。

とても素敵なので、ここでは内緒。ぜひ作品に会いにいってみてください。

●早稲田大学  都市の新しい皮膜

早稲田大学  都市の新しい皮膜

長い弓が何本も並んでいる不思議な作品を作っているのは、理工学術院 建築学専攻 建築学科 古谷誠章研究室のみなさん。

「未来のデザインはもっと柔らかいはず。自然と建築の関わり方とは何か考えた作品です」

白く塗った竹に何本もの糸を通す作業に集中しています。ところでその竹はどこから?

「メンバーの近所の方の敷地から竹をいただきました。夏に竹をみんなで切りに行ったんですけど切るのはけっこう大変でした」

硬い竹に糸を通す穴を開けるのも一苦労だったと思いますが、素敵な作品です!

以上、3大学の力作もぜひ見に行ってください!

■展示場所

展示期間 8月21日(金)〜9月6日(日)
展示会場 新宿センタービル1Fロビー

■展示作品

●パラレルチューブ

日本女子大学大学院 家政学研究科 住居学専攻 宮晶子研究室

石塚真菜
箕輪久子
袴田千晶
半田千尋
福山真由
一色紗綾
小黒日香理
中島由貴
吉永沙織

それは、流れゆく風景を溶かし、世界の境界をぼかしていく。近づいてひとつひとつを覗いてみると、切り取られた風景は、それぞれ夢の中のようであり、此処にしかない場所である。身体と場所と時間をつなぐ「可能性の断片」。私たちが行うのは、無数の小さな可能性を見つめる親密な目を街の中に引き出すためのデザイン。

●「見上げた先には」

女子美術大学 芸術学部デザイン工芸学科プロダクトデザイン専攻田村俊明教授

早弓奈々
加藤万貴
松本華那
高波優貴
武田峲湖
土屋和子
中村聡美
福岡蘭
丸山華月

水中から見上げた空のように
ゆらゆら ゆらゆら……不確かな存在
けれども、確実に目の先にある
私たちの未来はそんな姿ではないでしょうか?この空間は、現在の新宿を「水溜まり」集まる人や情報を「雨粒」人や情報の交差を「波紋」と考え新宿を可視化しました。

●都市の新しい皮膜

早稲田大学理工学術院 建築学専攻 建築学科 古谷誠章研究室

竹内朝子
高橋喜子
陳麟
陳路
仲西將

私たちが住む街の下にある広大な大地は、アスファルトに覆われ秘匿されており、風は堅い壁によって遮断される。
しかし、建築を支え、構成する素材は全て本来自然物であり、その繋がりは忘れてはならないのではないでしょうか。これからの都市に必要とされる自然と建築の関わり方とは何か、思索する空間を提案する。

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